突然の葬儀。色々なことを準備して葬儀を滞りなく行わなければなりません。死亡届を提出する際に斎場を予約する段階で数万円かかりますが、市町村や広域連合以外の民間の斎場を使用する場合には20万円から30万円が相場になっています。葬儀の準備を行う前の時点で高額の費用が必要なため、もしもの場合に備えて普段からすぐに引き下ろすことができるお金を用意しておく必要があります。でも多くの人が生活するのに精一杯で葬儀の費用までは準備できていないため、突然の葬儀となるとまずはお金をどうしようかと考えてしまう人が多いのです。そこで私自身の経験を踏まえ葬儀のお金の準備の方法をご紹介させていただきます。この記事を読むことによって、突然の葬儀になっても葬儀のお金に困らないよう準備する方法が分かるようになります。突然の葬儀になってもお金に困らないようにお役立てください。
生命保険金が使用できるのは一か月後
「生命保険があるから大丈夫」という考えは危険です。生命保険金が支払われる際の手続きは2週間から1ヶ月ほどかかります。死亡届を市町村役場に提出すると、戸籍上で「除籍」の手続きが進められます。この戸籍の手続きが完了するまでに日数を要するため、生命保険金一本に頼るのは危険なのです。最終的に清算してしまえば問題はないのですが、いずれにしても生命保険金が使用できるのは一か月後と考えておいた方が良いでしょう。でも、葬儀の費用はそこまで待ってはくれません。請求書が届いてから30日以内には 支払わなければなりませんので、生命保険金が降りる前に立替払いとして支払えるお金を用意しておいた方が良いでしょう。
預貯金の相続も一か月後
亡くなった人名義の口座は凍結されてしまうために引き出すことが出来なくなってしまいます。定期預金は相続の手続きが必要なため、印鑑証明、戸籍などの必要な書類を揃えるのに日数がかかってしまいます。預貯金の相続にも除籍謄本が必要になります。戸籍の書類が準備できるまで2週間から1ヶ月ほどかかるため、もし相続人が一人であったとしても、亡くなった方の預貯金が相続されて使用できるまでに1ヶ月ぐらいかかると考えた方が良いでしょう。
特別な口座を用意しておく
普段使っている収入と支出の預貯金口座以外に、もう一つ別の口座を用意しておきましょう。そしてその口座には毎月コツコツと少額で良いので貯めていくのです。 1ヶ月に3万円積み立てができれば理想的なのですが、私を含めほとんどの人が無理だと思います。そこで、毎月1万円は積み立てするようにしていきましょう。毎月1万円積み立てることができれば1年間で12万円、5年あれば60万円になります。60万円では葬儀費用の一部にすぎないのですが、万が一の時には他の預貯金などと併せれば支払う目処が立てられると思います。この特別な口座に毎月1万円積立して10年間続ければ120万円になります。ここまで貯金ができれば当面の支払いで困ることはないでしょう。さらに20年30年と積立いることができればこの特別な口座のお金は葬儀のお金だけではなく、予算範囲内で別の目的にも使用することができるようになります。