なぜトイレットペーパーが売り切れたのか

なぜトイレットペーパーが売り切れたのか

新型コロナウイルスの感染による影響のためマスクが品薄で、どこに行っても在庫がありません。
ところが今度はトイレットペーパーが品薄となってしまいました。
事の発端は SNS 上である人がトイレットペーパーはマスクと同じ材料で出来ており原産国の中国での生産が危ぶまれていることからトイレットペーパーがなくなるかもしれないといった内容からです。
この情報は明らかに間違っており、トイレットペーパーは紙を原材料としていて98%から99%が国内で調達できるものです、と国でも説明していますが、それでも一旦し直すとなったトイレットペーパーを始めティッシュペーパーはどこに行ってももうありません。
スーパーなどでは朝、開店前から長い行列が作られ開店と同時に大勢の人たちがトイレットペーパーやティッシュペーパーを買い占めて行くそうです。
デマだとわかっていてもこの行動はなくなることはありません。
いったいなぜこのような行動をとるのでしょうか。
最近 YouTube でダイゴさんがこのことについて解説をしています。

この解説の概要です。

新型コロナウイルスの感染による影響でトイレットペーパーがなくなって買い占められていますが「またか」という感じですね。
オイルショックや昨年の台風の被害による影響の時も同様のことが起こっています。
何か危機的なことが発生すると人間は日用生活品を購入しようとするのです。
困ったことが起こるととりあえず身の回りの日用生活品を購入して安堵感を得るということで気休めをしている、それが今回のトイレットペーパーの買い占めにつながっているということです。
すなわち情報の発信源はデマだったとしてもそれとは関係なく、とりあえずトイレットペーパーをたくさん購入しておいて一緒の安堵感を得るというもの。この真理は他のことでも応用できるという話です。例えば自分が何か仕事上あるいは他のことでも困った時はとりあえず日用生活品を購入することによって、精神的な安定が得られると言うことです。
この行動は根本的な問題解決にはなっていないのですが、気持ちの面で安心感が得られるのだそうです。
だからといって今トイレットペーパーに走るのはやめた方が良いと思います。

マスクも同様ですが、開店前からお店に並ぶというような行為は 後で振り返ってみればとても滑稽な姿だと思います。

冷静な判断力と思考力が求められる時だと思います。

身の回りにある商店にある商品というのは、皆が買い占めしてしまうと全員には行き渡らなくなってしまうのです。どんな商品も一般的な適切に使用される分量だけの生産をしていますので、偏った需要があった場合は生産ラインが追いつかなくなってしまいます。このため何か一つの物をみんなで買い占めていくような行為を続けることはとても危険なのです。みんなで使うはずのものが、買い占めた人達だけに行き渡ってしまい、必要な人に物資が届かないといったことになってしまうのです。これは他人への迷惑行為です。人様に対してとても失礼な行為なのです。恥ずかしいことだと思い考え方を変えなければいけないのではないでしょうか。